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  • 投稿日

    2022/9/30

  • 用具

【プロ監修】卓球シューズの選び方とおすすめ人気ランキング14選【初心者向けから上級者向けまで】

 卓球では、相手のボールを打ち返しやすい位置に素早く移動するフットワークのよさが、勝敗を分ける一つのポイントになります。足の運び方を日々の練習や実戦でトレーニングするとき、どのようなシューズを履くかにこだわってみるのも、上達への近道といえるのではないでしょうか。

 今回はそんな卓球シューズについて、日本代表経験のある森薗政崇選手が大解剖!卓球シューズの特徴や選び方について分かりやすく解説をしていただきます。その他にも用具マニアで卓球シューズにも精通している細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめシューズ14足(+インソール)を紹介していきます。

※中には生産終了している商品もございますので、あらかじめご了承ください。

森薗政崇 選手
解説

森薗政崇 選手

1995年4月5日生まれの27歳。東京都西東京市出身。青森山田高校、明治大学卒。BOBSON所属。中学1年から大学4年まで10年間、ドイツ・ブンデスリーガでプレーし、2018-19シーズンからはTリーグ岡山リベッツでプレー。男子ダブルス最高世界ランク1位。

細井悠太 氏
監修

細井悠太 氏

『良い用具は上達を手助けする』『適人適材』『良い技術をもっとより良く』をモットーに日々様々な用具を知り、情報を集める卓球用具マニア。百数十種類のラケット、数百種類のラバーを試打。力は下手の横好きながら都内や埼玉で日々練習中。

目次[ 閉じる ]

【卓球シューズの特徴】

Q.卓球シューズと普通のシューズは何が違うの?

A.そもそも卓球では、細かい規定があるラケットやラバーなどとは違い、体育館用だったら何のシューズを履いても問題ありません。それでも各メーカーが卓球に特化したシューズを開発・販売している理由には、選手に対する次のような配慮があるのです。

①グリップ力がある

 卓球場(体育館)の床は滑りやすい分、ステップを踏んだときに止まりやすく、身体を安定させられるシューズが理想だといえます。ただし卓球シューズも消耗品ですので、使い続ければ底がすり減り、グリップ力が弱まっていくので注意してください。

②クッション力がある

 卓球のプレー中はほぼノンストップで足を動かしますので、クッション力のあるシューズを履き、足が着地したときの衝撃を吸収してあげるのがベター。とはいえクッション力が高いシューズは底が厚いため、重みが気になる方もいるかもしれません。

③底が薄くて軽い

 選手が素足感覚で動くことができ、俊敏なフットワークを実現するために、卓球シューズは底を薄くして軽量化が図られています。しかし、底が薄いシューズは足に衝撃がダイレクトに伝わりやすく、負担が大きいということも覚えておきましょう。

④前傾姿勢が取りやすい

 卓球では腰を落として爪先に重心を置くと、フットワークの動き出しを早められ、さらには下半身の力をスイングに伝えやすくなります。そのため卓球シューズは、履いているだけで自然と身体が前に傾くような構造になっているのです。

⑤足首の部分が短い

 卓球シューズはローカット仕様が一般的で、履き口がくるぶしの下あたりの高さに来るよう設計されています。そのほうがプレー中に足首を自由に動かしやすく、左右への踏み込みがスムーズになるわけですね。

⑥通気性がある

 スポーツ中に限らず、靴を長いこと履き続けていると、足の蒸れが気になってしまうでしょう。蒸れによる不快感を防ぐため、卓球シューズは部分的にメッシュ素材を採用するなどして、通気性を高めているのも大きなメリットです。

【卓球シューズ選びについて】

Q.卓球シューズ選びに大切な事は?

A.単純にハイスペックな卓球シューズを選んでみても、それを自分が履きこなせるかどうかは別問題だといえます。具体的に、どんなポイントに気をつければいいのか見ていきましょう。


①普段の靴よりサイズに余裕を持たせる 

 卓球のプレー中は小刻みに激しく動くため、シューズがジャストサイズだと足先が痛んだり、マメの原因になったりします。目安としては、普段の靴より1cm弱ほど爪先に余裕があるサイズを選ぶようにしてください。

 また、同じ「〇cm」と表記されていても、メーカーによって微妙にサイズが異なる場合があることを頭に入れておかなければなりません。シューズの購入前は、実際に履く予定の卓球用靴下と合わせて試着することを推奨します。

②中高生は横幅に注目

 中学生や高校生の方は身体が急成長しやすく、思ったより早く足がフィットしなくなってしまう可能性も。そのため、前もって横幅(ワイズ)が広いシューズを選んでおくのが有効です。横幅はE、2E(EE)、3E(EEE)、4E(EEEE)などと表され、Eが狭めで2Eが標準、3E以上が広めとなります。

③初心者はグリップ力とクッション力を重視

 先ほど卓球シューズの特徴として挙げたグリップ力とクッション力は、まだ卓球に不慣れな初心者がケガなくプレーするうえで大切な要素です。クッション力に関しては、衝撃の吸収力が高くなるにつれシューズの重みも増すという意味で一長一短なのですが、たとえ動きが鈍くなったとしても安全性を優先しましょう。

④中上級者は素足感と軽量性を追求

 フットワークのコツをつかみ、ケガをする心配が減ってきた中上級者は、より素足に近い感覚で動けるような軽い卓球シューズを積極的に選ぶのがおすすめです。スピーディーな試合運びができれば得点を重ねやすくなりますし、シューズが軽ければ軽いほど、履き続けても疲れにくくなることが期待できます。

⑤デザインも立派な決め手の一つ

 似たようなスペックの卓球シューズを比較するなかで迷ってしまったら、カラーなどのデザインを最終的な決め手にしてみるのはいかがでしょうか。ユニフォームもそうですが、お気に入りの用具を身につければテンションが上がり、練習や試合にも好影響が出るというものです。

【編集部のおすすめ卓球シューズ14選+インソール】

 ここからは卓球用具マニア・細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめ卓球シューズ14選に加え、インソールについても紹介します。今回は初心者向けから上級者向けのもの、デザイン性に富んだものまでピックアップ。自分のレベルや好みに合ったシューズがきっと見つかるはずですので、チェックしてみてください!

・シューズ

[MIZUNO]ウエーブドライブ8

https://jpn.mizuno.com/ec/disp/item/703647/

 総合スポーツメーカーとして名高いMIZUNO(ミズノ)は、卓球業界においても「シューズといえばMIZUNO」と評価されています。そんなMIZUNO製品のなかでも超ロングセラーとなっているのが、こちらの「ウエーブドライブ」シリーズです。まるで床に足が直接ついているかのような素足感が得られますので、細かいステップで動きたい方におすすめ。その性能の割に、比較的安く購入できるのも嬉しいポイントです。

[MIZUNO]ウエーブメダルSP4

https://jpn.mizuno.com/ec/disp/item/740187/

 同じMIZUNO製品でも「ウエーブドライブ」シリーズが素足感をウリにしているのに対し、こちらの「ウエーブメダル」シリーズは、ソールが少し厚めで固めに作られています。足をガッチリとサポートしてくれるため、大きく速く動けるようになってきた上級者向けのシューズだといえるでしょう。実際、こちらの「SP4」は伊藤美誠選手の使用モデルとしても有名です。

[MIZUNO]クラスマッチソード

https://jpn.mizuno.com/ec/disp/item/754176/

「クラスマッチソード」は、MIZUNOの卓球シューズのなかでもエントリーモデルとして位置づけられています。柔らかめの薄型ソールによる素足感は、通常の体育館シューズとの違いが明らかに分かるはずです。ちゃんと卓球に特化した作りでありながらも安価ですので、これから卓球を本格的にプレーしようとしている初心者の方は、まずこの製品から試してみてください。

[Nittaku]ホープアクトⅡ

https://shop.mingles.jp/SHOP/3317.html

 卓球用品メーカー大手のNittaku(ニッタク)からも卓球専用シューズが発売されており、こちらの「ホープアクトⅡ」は初心者向けモデルです。まだ足の力が鍛えられていない、卓球を始めたての選手でも履きこなせるよう、ミッドソールやアウトソールに軽量設計が施されています。なんといってもコストパフォーマンスが魅力な製品なので、部活動やクラブのメンバーでお揃いにしてみてはいかがでしょうか。

[Nittaku]ビートアクト

https://shop.mingles.jp/SHOP/6065.html

 Nittakuの「ビートアクト」は、先述した「ホープアクトⅡ」の軽量感はそのままに、クッション力やグリップ力がアップした製品です。しかし値段も倍近く上がるため、卓球にある程度慣れ、試合でどんどん活躍していきたい中級者以上にこそおすすめできます。なお、以前は「シルバー×ブラック」のカラーも用意されていましたが、現在は廃番に。「ネイビー×ピンク」1色のみの展開となりました。

[Butterfly]レゾライン リフォネス

https://shop.mingles.jp/SHOP/784.html

「レゾライン リフォネス」は、大勢の契約選手を擁する卓球用品メーカー・Butterfly(バタフライ)が手がけた本格派シューズです。激しく動いてもアッパー前足部を強固にホールドしてくれる「ビーアーマー」や、ずれないように内甲側だけ止められたシュータンなど、こだわりが満載。トッププロたちが愛用しているだけあって価格・スペックともに上級者向けですが、ぜひチェックしてみてください。

[Butterfly]レゾライン サル

https://shop.mingles.jp/SHOP/781.html

 Butterflyの「レゾライン」シリーズは、高性能な「リフォネス」以外にも「ライト」、「ギグ」、「マッハ」、「グルーヴィー」など、幅広い層のニーズに合わせたシューズがラインナップされています。なかでも「サル」は色鮮やかでファッション性に優れており「ピンク」、「ライム」、「スカイ」、「グレー」とカラーバリエーション豊富。値段も安価に抑えられているため、オシャレしながら卓球を楽しみたいという初中級者に人気です。

[andro]クロスステップ

https://shop.mingles.jp/SHOP/3462.html

 ドイツに本社を構える卓球ブランド・andro(アンドロ)は、かねてより奇抜ともいえるデザインのユニフォームなどで卓球界のファッショナブル化を図ってきました。そんなandroが、ドイツのプロリーグであるブンデスリーガ出場選手たちの意見を取り入れて作ったハイスペックシューズが「クロスステップ」です。光が当たると輝くエナメル素材は、卓球場で目を引くこと間違いなし。オシャレにも気を遣う上級者向けの製品だといえます。

[andro]シャッフルステップ

https://shop.mingles.jp/SHOP/1672.html

 androの「シャッフルステップ」は「クロスステップ」と同じ高機能ソールは残しつつ、ビギナー選手が履きやすいように柔らかく設計されています。よりリーズナブルな価格設定になっており、デザインは「クロスステップ」に比べると主張は控えめ。靴紐は本体カラーに合わせブルーかレッドが標準ですが、白い靴紐も付属しているため、お好みでカスタマイズしてもよいでしょう。

[ASICS]ATTACK DOMINATE FF 2

https://shop.mingles.jp/SHOP/1641.html

 各スポーツ選手の足を長年にわたってサポートしてきたASICS(アシックス)は、その高い経験値を卓球シューズ開発にも活かしています。こちらの「ATTACK DOMINATE FF 2」はトッププロでも愛用者が多い上級者向けの製品で、床でもマットでも強いグリップ力を発揮し、横のフットワークに対応しやすいのが特徴。しっかりとしたフィット感と軽量性を兼ね備えた、とても高品質なシューズです。

[ASICS]ATTACK EXCOUNTER 2

https://shop.mingles.jp/SHOP/3322.html

 ASICSの「ATTACK EXCOUNTER 2」は、足の小指下にソールの厚みを出すことでグリップ力を高めたシューズです。重量や硬度のバランスもよく、どれをとっても完璧なシューズだといえます。素足感というよりはホールド性を重視しているため、足幅が若干細めの選手には特におすすめ。最初はキツく感じたとしても、何度か履いているうちに馴染んでくるという使用者の感想が目立ちます。

[ASICS]アタックHYPERBEAT SP3

https://shop.mingles.jp/SHOP/3260.html

 ここまで紹介したASICSの2製品よりも低価格ながら、スポーツシューズを専門とするASICSならではのスペックを誇るのが「アタックHYPERBEAT SP3」です。ソールを薄く、軽くすることで素足感を演出。なおかつメッシュ部分が多めに設けられており、通気性の確保にも抜かりありません。これから卓球で上を目指そうとする小学生プレーヤーなどの使用に適しています。

[TIBHAR]Flying シューズ

https://shop.mingles.jp/SHOP/4761.html

 TIBHAR(ティバー)はandro同様、本社がドイツにある卓球ブランドです。こちらの「Flying シューズ」はゴールドがあしらわれた大胆なカラーリングゆえ、卓球場の視線を釘づけにできることでしょう。一方、シューズとしての特徴はホールド感が強いくらいで、あとは可もなく不可もなくというのが正直なところ。あまり他人と使用シューズが被りたくない方には好都合かもしれません。

[TIBHAR]サンダル

https://shop.mingles.jp/SHOP/4763.html

 番外編としてもう1製品、TIBHARの「サンダル」を紹介します。もちろん卓球のプレーには不向きですが、ブラックの本体にブランド名だけを赤く刻んだシンプルなデザインは、とにかくスタイリッシュです。練習の合間にシューズから履き替えて足を休めるもよし、普段使いして卓球好きをさりげなくアピールしてもよし。お求めやすい価格なので、一足買っておいて損はしないでしょう。

・インソール

[M.MOWBRAY SPORTS]スピードアルファ

https://shop.mingles.jp/SHOP/3272.html

  シューズを履いて競技するスポーツにとってインソールは非常に大事な要素で、卓球も例外ではありません。トッププロのほとんどが自分と相性のよいインソールを見つけ、そして活用しています。身体のバランスを整えたり、動きの速さや強度を向上させたりと、シューズとインソールの組み合わせ次第でさまざまな効果が得られるのです。

 例えばM.MOWBRAY SPORTS(モゥブレィスポーツ)は、スポーツシューズのケア用品に特化したブランド。こちらの「スピードアルファ」は卓球専用ではなく、サッカーや短距離競技などにも使われている製品で、瞬発力の促進や、かかとにかかる衝撃の吸収に優れています。

 それぞれのシューズの形状に合わせて余計な部分をカットする必要があるなど、インソールの調整にはどうしても手間が発生してしまいますが、より卓球を極めたいなら徹底的にこだわってみてほしいところです。


【まとめ】レベルや好みに合わせたシューズ選びが重要

 いかがでしたか?今回は男子日本代表・森薗政崇選手による卓球シューズの解説と、卓球用具マニア・細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめ卓球シューズ14選(+インソール)をお届けしてきました。

 卓球シューズはそれぞれのレベルに合わせて選ぶだけでなく、デザイン面でも楽しめる余地があります。ぜひこの記事を参考に、自分のパートナーとして履きつぶせそうな1足と出会っていただけたら幸いです。

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