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  • 投稿日

    2022/8/5

  • 更新日

    2022/8/31

  • コラム

【インタビュー】移籍決断の南波侑里香、新天地で「さらに成長したい」【トップおとめピンポンズ名古屋特集前編】

 Tリーグ開幕から4季目を迎えた2021-22シーズン、女子のトップおとめピンポンズ名古屋は5勝15敗のリーグ5位でシーズンを終えた。Tリーグ初の女性監督となった若宮三紗子監督が就任1年目となり、前半戦では3連勝で一時3位に浮上するなど波に乗る場面もあったが、最後は7連敗と失速。最下位に沈む悔しいシーズンとなった。

 今回、ミングルス編集部では再起のシーズンに挑むトップおとめピンポンズ名古屋を取材。チームのエース安藤みなみと新加入の南波侑里香にそれぞれインタビューを行い、2022-23シーズンへの思いを聞いた。前編では、新たにチームに加入した南波のインタビューをお届けする。

練習に励む南波
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2022年全日本女子ダブルスで3位入賞 昨季は日本ペイントマレッツ所属

 ハイトスサーブや表ソフトラバーを使用した緩急のある攻撃を武器に、日本卓球リーグ1部のサンリツ所属時代には6シーズンでシングルス・ダブルス合わせて87勝を挙げた南波。その後はプレーする舞台をTリーグに移し、2020-21シーズンは木下アビエル神奈川、2021-22シーズンは日本ペイントマレッツに所属。昨季はシングルス9試合に出場し、2勝7敗の成績を残していた。

 リーグ戦だけではなく、個人としても2019年、2022年の全日本卓球選手権大会女子ダブルスで3位入賞を果たすなど、近年は日本でもトップレベルの成績を残していた南波。日本ペイントマレッツからトップおとめピンポンズ名古屋への移籍を決断した背景には、さらなる成長を求める南波の姿勢があった。

 「日本ペイントマレッツとの契約が満了になり、新シーズンの契約更新が可能になった日に若宮監督からメッセージをいただきました。『南波選手と一緒に戦いたい』と言っていただいて、かなり早い段階で声をかけていただいたということと、あと若宮監督は私と同じバック表の戦型で、実績も積まれてきた方です。その監督の下で学んでさらに成長したいと思いました」と南波は新天地でのプレーを決断した理由について話す。

「必要とされている場所で期待に応えたい」

 「今、まだまだ出来ていない部分や足りない部分がたくさんある中で、全日本である程度の結果を残せているということは、今できないことができるようになれば、『もっといけるやん』って思っていて。

木下アビエル神奈川にいた時は1試合も出場することができませんでした。日本ペイントマレッツでは9試合に出場し、今までの対戦相手よりも常にレベルの高い選手と戦って、『やはり厳しい世界だな』ということを体感できました。そうなってきたときに、『もっと試合に出たい』という思いが芽生えてきて、今度は自分がチームの主力として試合に出て貢献したいという気持ちが出てきました。

ちょうどそんなタイミングだったので、自分が必要とされている場所で期待に応えたいという思いもあるし、トップおとめピンポンズ名古屋で活躍してチームに貢献したいと思いました」。

「ダブルスの強化」と「外国人選手に頼らないチーム作り」

 2022-23シーズンの課題として、若宮監督が掲げるのが「ダブルスの強化」「外国人選手に頼らないチーム作り」だ。昨シーズンはリーグ戦20試合のうち、ダブルスを取ったのはわずか6試合。勝ち星を伸ばしていくためには、ダブルス戦で白星を挙げることがカギとなる。また、日本人選手で有力な選手を獲得することで、外国人選手だけに頼らないバランの良いチームを目指したという。

 「昨シーズンの試合の中で、負けた試合というのはダブルスを落としている試合がとても多かったです」と若宮監督は振り返る。

 「今年も同じですけど、他のチームのシングルスのエース級の選手は本当に日本代表クラスの選手ばかりなので、そこと渡り合うためにはダブルスを取る必要があるというのは明らかです。それも踏まえて、やはり今年もダブルスをどう勝つかっていうところは変わらず、テーマかなと思います。

 あとは外国人選手だけに頼らないチーム作りも目指しています。日本人選手でも強い選手がとても多いので、そこをどう組み立てていくか。日本人選手で有力な選手を探しているときに、チームの中で南波の名前がすごく挙がっていました。攻撃型の選手が欲しくて、積極的な選手を取りたいとなった時に、やはり南波の名前が挙がってきたので、獲得を決めました」。

チームの練習を見守る若宮監督

タイプが違うコーチ陣から学び「すごく充実しています」

 実際にチームに合流し、全体で練習をする中で、新たな学びや発見が非常に多いと南波は手応えを口にする。

 「若宮監督の他にも木原翔貴コーチや馬克コーチなどもいらっしゃいます。しかも3人ともタイプが違う指導者なので、そういう方たちに常に見てもらえるっていうのはすごく大きいと思います。

 若宮監督は同じ戦型としてアドバイスをくださいますし、馬コーチは日本リーグなどでも対戦経験があり、中国人選手としての考え方や視点でコーチングをしてくださいます。木原コーチは男子選手だったので、女性の考えとやはり違う部分はあると思います。『こっちの方がいいんじゃないですか』と言われたときに、『そういう考えもあるのか』みたいな新たな気づきがありますね。

 自分が考えていることとコーチ陣が考えていることをすり合わせて、その日のうちにコミュニケーションを取って意図を理解したり、そのスピード感がすごく速いので、毎日の練習がすごく充実しています」。

コーチ陣からのアドバイスも成長につながっている

同年代の選手から刺激「自分の卓球が楽しみ」

 チームの所属選手たちと共に練習をする環境ができたことで、周りの選手からも大きな刺激を受けている。

 「昨シーズンは日本ペイントマレッツの所属という形でプレーしている選手が私と加藤美優選手くらいしかいませんでした。このチームはトップおとめピンポンズ名古屋に所属する選手がすごく多いので、そういった部分ではすごく刺激になりますね。

年齢も鈴木李茄選手が1つ上、安藤みなみ選手が1つ下、木村香純選手は4つ下と同じぐらいの年代での選手が多いので、皆で競い合っていい練習ができるし、『自分ももっと頑張らないと』と頑張ることができます。周りに常にレベルの高い相手がいると自分の意識もさらに高く持てるし、全然違うなというふうに思いますね。いい環境で練習ができているので、今後の自分の卓球が楽しみです」。

安藤みなみら同世代の活躍が刺激になっていると南波は語る

2021年に結婚 パートナーの支えが力に

 私生活では2021年に結婚をした南波。パートナーの存在も、選手としてプレーを続ける上で大きな支えになっているという。

 「今はすごく卓球に打ち込むことができています。プロとしてプレーしていることで旦那さんとは一緒に居られない時間が多いんですけど、そういった状況も理解してくれています。『卓球の現役終わるまでは気にせずやってくれ』って言ってもらっているので、とてもやりやすいです。

結婚したら『家事をやらないと』とか、今までより大変になるかなってイメージを持っていたんですけど、『気にしなくていい』って言ってくれているのでより卓球に集中できるようになりました。家事は旦那さんの方がやってくれていますね(笑)」。

目標はファイナル優勝と個人勝ち越し

家族の支えも得て、新たなチャレンジに挑む南波。リーグ戦の目標には優勝を掲げる。

 「チームとしての目標はファイナルに出場して優勝すること。個人としての目標は、昨シーズンは試合に出場することはできたんですけど、負け越して終わっているので、自分ができるだけ勝ち越してチームに貢献したいです。その上で、ファイナルで優勝できたら一番いいなって思います。

 Tリーグ以外で言うと、全日本はシングルスでは、表彰台に登ったことがないので、そこを目指して頑張りたいです。ダブルスは出るか出ないかまだわからないですけど、出たときには優勝したいですね。メダルを取ったことはあるけど優勝っていうのはないので。それが今季の目標です」。

 さらなる成長を目指しながら、チームの勝利に貢献したいと意気込む南波。雪辱を狙うトップおとめピンポンズ名古屋の中心選手となって活躍をしてくれるに違いない。

ラケットを手にポーズを決める南波

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