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  • 投稿日

    2022/9/9

  • コラム

前期日本リーグ優勝のシチズン時計、後半戦へ気合「ファイナル4優勝が最終目標」【特集後編】

 今年の6月に行われた2022年度前期日本卓球リーグ(男子1部)で優勝を果たしたシチズン時計。2021年度は前期・後期ともにリーグ戦5位に甘んじていたが、今シーズンは最高殊勲選手賞に輝いた御内健太郎や主将の上村慶哉を中心に快進撃を見せている。

 ミングルス編集部ではそんなシチズン時計に所属する御内、上村、酒井明日翔、三部航平の全4選手にインタビューを敢行。前編では、少数精鋭のチームながら優勝という素晴らしい成績を残すことができた要因に話を聞いた。後編では、前半戦の勢いのままに後半戦へと挑むチームが目指す姿について迫っていく。

ラケットを持ちポーズを決めるシチズン時計のメンバー
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前半戦の快進撃「一人一人が自覚をもって試合に出てくれた」

 前期日本リーグ制覇、実業団選手権3位と素晴らしい成績で前半戦を締めくくったシチズン時計。上村主将は「色々なことが重なり、運も味方につけた」と本音を漏らす。

 「こんなに早く優勝できると思ってなかったので、前期リーグに関してはうまく行き過ぎたという思いもあります。でも、勝ったことで後半戦に向けてモチベーションは維持しやすいと思いますし、いい前半戦だったのではないかなと思います」。

 監督兼選手としてチームを支えた御内は「(前期日本リーグと全日本実業団選手権が)2週続けての大会だったので、前半戦は一瞬で終わったなという印象でした」と振り返る。チームとしては収穫もあったようで、「一人一人が自覚をもって試合に出てくれたので、そういった思いや気持ちを後半戦につなげられたらなと思います」と後半戦を見据えた。

前半戦の快進撃について語る上村
練習前にはトレーニングに励む

 来月開幕の全日本卓球選手権(団体の部)を皮切りに、11月の後期日本リーグ、そして日本リーグプレーオフJTTLファイナル4と怒涛の後半戦へと挑むシチズン時計。所属メンバー4人で挑むこととなった今シーズンは、チームを活性化させマンネリ化を防ぐため、明治大・早稲田大・中央大・専修大など強豪校の学生を呼んで共同練習を行うなど、日々の練習にも工夫を凝らしてきた。前半戦を終え、夏休みのリフレッシュ期間を挟み、後半戦に向けてはチーム全体で体作りからスタートする予定だ。

御内「団体戦の集大成」ファイナル4での優勝を狙う

 前期覇者として後期日本リーグに臨むのは実に27年ぶり。ファイナル4の舞台に足を踏み入れるのも2019年以来3年ぶりのことだ。前期の勢いを力に、チーム史上初のファイナル4優勝へも期待が高まる。

 「前期日本リーグを優勝したので、後半戦の総合団体、日本リーグ後期、ファイナル4のどれか一つは絶対に優勝したいなという思いはあります。特にファイナル4はまだシチズンは優勝したことがないので、『ファイナル4優勝』を今年度のチーム戦の最終目標としてやっているので、そこを取れるようにやっていきたいです」と御内。チーム最年長の大黒柱は、3年ぶりのファイナル4の舞台に闘志を燃やす。

 「(ファイナル4のように)卓球台1台でやる試合は、最近はないので、ちょっとした緊張感が生まれるかもしれないです。逆に卓球台1台でやる緊張感がいいという人もいるかもしれない。1年を通して最後の大会であり、団体戦としての集大成なので、思い入れもみんな強いと思います。どこのチームも、優勝を狙っているので、そこで自分たちが今までやってきたことを出し切って戦えればいいかなと思っています」。

後半戦への意気込みを語る御内

4人で勝負の後半戦へ 上村、酒井、三部も気合十分

 主将の上村を中心に、その他のメンバーも後半戦に向けてモチベーションを高く持っている。

 「やっぱり他のチームも僕たちに対して、今までよりも少し気持ちを入れて向かってくると思います。何か新しい技術だったり、戦術を一つでも多く増やして、しっかり勝てるようにステップアップしていかなきゃいけないと思います」(上村)

 「(後半戦は)まずは自分が個人として勝ち越しを目標にやっていくことですね。それができれば、チームとしても優勝を狙えると思います。前期日本リーグの優勝が自信になったので、次も狙っていきたいです」(酒井)

 「僕は一番年下というのもあって、自分自身がもっと満足しないで、もっとチームの中心になれるぐらい活躍できるように頑張っていかないといけないと思っています。先輩たちは各々頑張ってくれているので、前期の手応えというものを生かして、僕がこのチームでポイントゲッターになれるように、残りの期間、練習に取り組んでいきたいなと思います」(三部)

 4人体制となった今シーズンは今までの伝統を尊重しつつ、新しい習慣や練習を導入したことで前半戦の成功を呼び寄せたシチズン時計。前期からの素晴らしい流れを維持し、チーム史上初のファイナル4優勝を果たせるか。史上最大のチャレンジが、いま始まる。