森薗政崇 選手
1995年4月5日生まれの27歳。東京都西東京市出身。青森山田高校、明治大学卒。BOBSON所属。中学1年から大学4年まで10年間、ドイツ・ブンデスリーガでプレーし、2018-19シーズンからはTリーグ岡山リベッツでプレー。男子ダブルス最高世界ランク1位。
細井悠太 氏
『良い用具は上達を手助けする』『適人適材』『良い技術をもっとより良く』をモットーに日々様々な用具を知り、情報を集める卓球用具マニア。百数十種類のラケット、数百種類のラバーを試打。力は下手の横好きながら都内や埼玉で日々練習中。
- 目次
- 【ラバーの構造】
- 【ラバーの種類】
- 【ラバーの厚さ】
- 【ラバーの硬さ】
- 【ラバーの性能】
- 【ラバー選びについて】
- 【おすすめラバー45選】
- ・テンションラバー
- ・粘着ラバー
- ・初中級者向け裏ソフトラバー
- ・表ソフトラバー
- ・変化系表ソフトラバー
- ・粒高ラバー
- ・アンチラバー
- ・ラージボール用ラバー
- 【まとめ】戦型やレベルに合わせてラバーを選ぶことが大切
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【ラバーの構造】
Q.卓球ラバーはどうやって作られているの?
A.英語でラバーと呼ばれるゴム製のシートとスポンジを、接着剤で貼り合わせて作られています(例外的に、後ほど紹介する「1枚ラバー」はシートのみで構成)。
余談ですが、卓球黎明期はさまざまな用具が試作され、スポンジのみ、シートのみ(裏ラバー・表ラバー)、木べら(ラバーなし)、紙ヤスリ(サンドペーパー)などが実際の試合で使われたようです。
[シート]
ボールに直接接触するのはシート部分です。ラバーシートの主な原料は天然ゴムか合成ゴムで、これらの割合や添加物によりラバーの性能や寿命、シートの透明度が変わります。天然ゴムと合成ゴムを混合した製品や、テンション加工(ゴムを引っ張ったような状態にする技術)することで性能を上げた製品もあります。
シートは片面が平らで、反対の面には粒(円柱状の突起)があります。粒は規則正しく配列され、それぞれ縦目か横目で並んでいます。粒が表側だと表ソフトや粒高、表1枚という製品になり、逆に粒が裏側(スポンジ側)になると裏ソフトラバーやアンチラバーという製品になります。
[スポンジ]
ボールの食い込み方に影響するのがスポンジです。スポンジが厚いほどボールが食い込み、打ったときの弾性や回転量が高くなります。さらには打球の威力も増しますが、制御しにくくなるのがデメリットです。
薄いスポンジには逆のことがいえ、打ったボールが弾みにくく威力も出ない代わりに、コントロールしやすくなるというメリットがあります。 スポンジはゴムに添加物を入れて発泡させてスポンジにします。スポンジには各社でさまざまなノウハウがあり、非常に繊細な技術です。これも余談ですが、スポンジのみのラバーで世界チャンピオンになった日本人選手もいます。
【ラバーの種類】
Q.卓球ラバーにはどんな種類や特徴があるの?
A.ラバーは大まかに「裏ソフトラバー」、「表ソフトラバー」、「表1枚ラバー」、「粒高ラバー」、「アンチラバー」という5つの種類に分けられます。この項目では、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきましょう。
・裏ソフトラバー
現在、最もスタンダードなラバーで、シートの平らな面を外向きにし、スポンジと貼り合わせたものです。ボールに触れる面積が大きいためボールに回転をかけやすいのがメリットで、どんなプレースタイルにも向いています。
・表ソフトラバー
シートの粒の面を外向きにしてスポンジと貼り合わせた、裏ソフトラバーとは逆の発想のタイプです。ボールに触れる面積が少ないので球離れが早く、回転の少ないナックルボールが出しやすいので、前陣速攻型の選手や、一部ではカットマンにも人気があります。しかし裏ソフトラバーに比べて回転をかけにくいというデメリットもあり、万能というわけではありません。
なお、硬式球の代わりに大きくて軽いボールを打ち合う「ラージボール」の競技では、表ソフトラバーしか使えないというルールになっています。
・表1枚ラバー
表ソフトラバーからスポンジを取り除き、シート1枚だけにしたものです。もともとはこちらがラバーの元祖だったとはいえ、現在はほとんど使用者がいません。ボールが弾みにくく回転もかけにくいですが、その特性を活かし、相手の意表を突くようなボールを打つこともできます。
・粒高ラバー
表ソフトラバーの粒を、もっと高くしたものです。表ソフトラバーよりもさらにボールに回転をかけにくいですが、相手のボールの回転を残す打球や、揺れるような意外性のあるボールを打つことができます。
・アンチラバー
裏ソフトラバーとそっくりなのに、摩擦が少なくてボールに回転がかかりにくいラバー。現在は禁止されていますが、かつてはラケットの両面に同じ色のラバーを貼ることが認められていました。つまり、見た目が似ている裏ソフトラバーと組み合わせることで、ボールが変化するのかしないのか、相手に読みにくくさせる戦法が可能だったのです。
【ラバーの厚さ】
Q.卓球ラバーの厚さにはどういう分類があるの?
A.ラバーの厚さはシートが2mmまで、シートとスポンジの合計が接着層も含め4mmまでが上限です。メーカーごとに規格が統一されているわけではありませんが「特厚」、「厚」、「中」、「薄」、「極薄」などと表記されるのが一般的で、厚いスポンジだと2.1~2.6mmにも及びます。
【ラバーの硬さ】
Q.卓球ラバーの硬さは何を基準に考えたらいいの?
A.ラバーの硬さは数値で表され、高いほど硬くなりますが、その基準は日本、ドイツ、中国といった国やメーカーごとにバラバラです。例を出すと日本は40度、ドイツは47.5度が基準。もし硬度47.5のドイツ製ラバーと近いものを日本製のなかから探すなら、硬度が5~10度くらい高いものを選ぶイメージになります。
【ラバーの性能】
Q.卓球ラバーの性能はどうやってジャンル分けされているの?
A.ラバーの性能は「高弾性ラバー」、「テンション系ラバー」、「スピンテンション系ラバー」、「粘着ラバー」といった具合に分かれています。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。
・高弾性ラバー
高性能ラバーの先駆け的なラバーです。スポンジに高い弾力性があり、ボールが食い込みやすいため、反発力でボールが飛びやすいのと、シートの摩擦力のおかげでボールに回転をかけやすくなっています。ボールの弾道が安定しているのでドライブを打ちやすく、数十年以上の歴史を誇るロングセラー製品が多いのも特徴です。
・テンションラバー
「エネルギー内蔵型ラバー」などと呼んでいるメーカーもあります。シートとスポンジを構成しているゴム分子にテンション、すなわち張り詰めた風船のような状態を維持できる加工をしたラバーです。ボールが食い込んだあとの反発が早く、弾性や打球音が高くなるのがメリットです。
・スピン系テンションラバー
近年、攻撃型選手の主流になりつつある、ボールに回転をかけやすいテンションラバーです。天然ゴムの比率が高いシートに、スポンジの気泡が独立して存在するテンションスポンジという組み合わせのラバーです。普通のテンションラバーよりもシートが回転をかけやすい商品が多く、シートの摩擦力もあいまってボールに極めて多くの回転をかけやすいのも持ち味といえるでしょう。
・粘着ラバー
シートにベタベタとした粘着性があり、強力なものはボールがくっついて落ちないほど。摩擦力が高く、ボールがラバーに長く接触するので反発力は小さいですが、強い回転をかけやすく、独特のクセ球も出やすいです。最初は特に中国製が有名だったことから、中国製ラバー(チャイラバ)といえば粘着ラバーのことを指していました。
Q.卓球のラバーは作っている会社が同じ?
A.卓球の用具はメーカーが自社で作る場合と、OEM(Original Equipment Manufacturing)で生産を専門のゴム会社などに委託して行う場合とがあります。ラバーに限らずボール、ラケット、シューズ、台など……ほとんどすべてのメーカーが、何かしらの製品を委託製造しています。
よって、メーカーが違っても同じ工場で作っている製品もあり、特に高性能ラバーであるスピン系テンションラバーは2022年現在、ドイツ製が品質も性能も高く、多くの卓球メーカーが委託製造しているため、似通った性能のラバーが多いのも事実です。同じように中国、日本にもOEMメーカーはありますので、自社製造以外の各社ラバーの性能差は、製造国とラバーコンセプト(製造原価)に大きく影響するといえます。
【ラバー選びについて】
Q.ラバー選びに大切な事は?
A.トップ選手はボールの弾みのよさや回転量を追い求めてラバーを選びますが、必ずしもそれがすべてではありません。高性能なラバーを使ったからといって、ボールのスピードや飛ぶ方向を上手くコントロールできなければミスを連発してしまいますし、自分の実力や戦い方にマッチするとも限らないのです。
ほかにも、ラバーの重さがラケットの振りやすさに影響したり、人によって打球感や打球音の好みが分かれたりと、判断基準はいろいろ。また、卓球をプレーする頻度や予算次第では、どれだけラバーが消耗しにくいかという寿命を気にするのも大切です。ラバーのスペックだけに捕らわれるのではなく、あらゆる視点から検討するようにしましょう。
【おすすめラバー45選】
ここからは卓球用具マニア・細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめラバー45選を紹介します。今回はテンションラバー・粘着ラバー・初中級者向け裏ソフトラバー・表ソフトラバー・変化形表ソフトラバー・粒高ラバー・アンチラバー・ラージボール用ラバーに分けてピックアップ。自分のスタイルやレベルに合うラバーがきっと見つかると思いますので、チェックしてみてください!
・テンションラバー
ラバーにテンション(引っ張ったような状態)を与え、特にスピードに優れた製品が多いテンション系ですが、近年はスピン系テンションと呼ばれる、回転に重きを置く製品が台頭してきています。今回は売れ筋や高性能な製品を、さまざまなメーカーから11種類紹介します。
[Butterfly]テナジー05
https://shop.mingles.jp/SHOP/656.html
スピード:〇 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:高い
[Butterfly]が独自に開発した、世界初のスピン系テンションラバーです。現在の高性能ラバーの主流である、ボールに回転をかけやすいスピン系テンションラバーのパイオニア的存在で、なおかつスピード性能も高いことから、トップ選手のなかにも多くの愛用者がいます。重量が軽めにできているためラケットを振りやすく、気持ちよい打球音が響くのも特徴。攻撃型からカットマンまで、どの戦型にも合います。初心者が使うと回転がかかりすぎてオーバーミスしがちなのも事実ですが、卓球にある程度慣れてきた方でしたら積極的に検討してみてください。
[Butterfly]ディグニクス05
https://shop.mingles.jp/SHOP/655.html
スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:高い
[Butterfly]テナジー05と同じシートツブ形状を継承しつつもスポンジが進化し、よりボールが飛びやすく回転がかかるようになった、[Butterfly]テナジー05の上位互換といえるラバー。性能とともに価格も上がりましたが、トップシートのゴムの配合が変わったことで寿命が長くなっているのが嬉しいポイントです。
[Nittaku]ファスターク G-1
https://shop.mingles.jp/SHOP/2050.html
スピード:△ 回転:〇 使いやすさ:◎ 価格:やや高い
G-1の”G”はグリップ力の意。適度な回転&スピード性能を兼ね備え、ドイツ製のなかでもとりわけ扱いやすいラバーです。ドライブ攻撃型や前陣速攻型の選手に向いている一方、守備型の戦型であるカットマンにも使用者が多いです。よりスポンジが柔らかめでコントロールしやすいC-1というモデルもありますので、G-1をフォア面、C-1をバック面にするという使い分けも手でしょう。スピン系テンションのなかでも特にオススメしやすい、優等生ラバーです。
[YASAKA]ラクザ 7
https://shop.mingles.jp/SHOP/6110.html
スピード:△ 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:普通
[Nittaku]ファスターク G-1と若干似通った性能ですが、こちらのほうが打球感がダイレクトに伝わります。より強いボールを打ちたいという選手に選ばれる傾向にあり、強打者が好むラバーです。そして何より特筆すべきは、コストパフォーマンスの高さ。余談ながら、YASAKAの”YA”は安いのヤではないかといわれているほどです(本当は創業者のお名前が由来)。
[VICTAS]V>15 EXTRA
https://shop.mingles.jp/SHOP/2442.html
スピード:〇 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:やや高い
威力が出しやすい代わりにコントロールが難しいという、“じゃじゃ馬”的なスペックのラバーです。何よりラバーが重いため、パワーがないと振るのが大変ですが、力自慢の攻撃マンにはうってつけでしょう。人によっては、一般的な赤と黒以外に青のカラーが用意されているのも魅力かもしれません。なお、名前の似たラバーがいくつも展開されているので、間違えないよう注意してください。
[VICTAS]V>20 Double EXTRA
https://shop.mingles.jp/SHOP/6236.html
スピード:〇 回転:△ 使いやすさ:〇 価格:やや高い
弾みや回転性能は[VICTAS]V>15 EXTRAよりやや低めですが、ラバーシートがかなり独特でスポンジ硬度が硬い(52.5度)のにドライブすると柔らかく感じるという、唯一無二の打球感が得られるラバーです。コントロールも効きますので、他のドイツ製ラバーの打球感が合わない、硬い粘着ラバーが好きだがボールをもっと飛ばしたいといった選手にとっては試す価値アリ。卓球歴1~2年ほどの中級者から超上級者まで、幅広くおすすめできます。
[STIGA]DNAプラチナ XH
https://shop.mingles.jp/SHOP/3045.html
スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:高い
中上級者やトップ選手から、[Butterfly]テナジー05と使い勝手が近いと評価されたドイツ製のラバーです。ボールが弾みやすく回転性能も優秀。回転、スピード性能はテナジーを超えたという人もいるほどの評価の高さです。基本的には中級者や上級者向けであり、ガンガンドライブやスマッシュで攻めたい攻撃マンがフォア面で使うのに適していますが、硬度が選べるので、柔らかいスポンジ硬度を選ぶことで幅広い選手層に使ってもらえるラバーとなっています。
[andro]ラザンター R53
https://shop.mingles.jp/SHOP/620.html
スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:やや高い
[STIGA]DNAプラチナ XHと同じタイプのラバーです。市場では回転性能よりもスピード性能を高く評価されていますので、速攻プレーを決めたい攻撃マンには特にマッチしています。ただ、スポンド硬度が53度と硬いため、初心者や中級者はもっと柔らかいモデルを選ぶのがベターでしょう。
[DONIC]ブルーファイア JP 01 ターボ
https://shop.mingles.jp/SHOP/1421.html
スピード:〇 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:やや高い
日本ではマニアックかもしれませんが、欧州では老舗として知られるメーカーのラバーです。威力が出やすく回転性能もスピード性能も申し分ないのですが、いささか重くて扱いづらく、寿命が短いという面も。前陣や中陣で攻めたい中級者や上級者に向いています。日本では使用者が少ないため、情報も少ないところですが、あえて近い性能のラバーを挙げるとしたら[VICTAS]V>15 EXTRAでしょうか。
[TIBHAR]エボリューション MX-D
https://shop.mingles.jp/SHOP/4717.html
スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:高い
初心者や初級者には不向きの、まさにトップ・オブ・トップのために作られたラバーです。[Nittaku]ファスターク G-1などと同じ工場で作られていますが、こちらのほうが威力のあるボールを打てる分、コントロール性能は低め。しかし、ボールをコントロール可能な技術のある選手にとっては享受できるメリットのほうが大きいため、使用者が徐々に増えています。前陣や中陣で、ドライブ主体に戦いたい選手でしたら試してみてもよいでしょう。
[XIOM]オメガVII ツアー i 50
https://shop.mingles.jp/SHOP/4507.html
スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:高い
卓球界で噂されていた選手用ラバー……そのラバーが、一般の人にも販売されることになりました。ハンドメイドのため値段は張りますが、それに匹敵するだけの性能を誇るラバーです。威力、回転性能、スピード性能、どれをとっても超一流。相手のサーブや下回転に対するボールが弾みやすいため、オーバーミスを気にしなければいけないというデメリットはありますが、攻撃力を求める選手にはもってこいだといえます。
・粘着ラバー
シート表面に粘着がある(シートがベタベタしている)ことで独特の打球感、球持ちでテンションラバーとは違う性能を持っているものが多いなか、近年は粘着+テンションのような、台上プレーがやりやすいのにスピードのあるドライブが打てるという矛盾する性能を持った製品も発売されています。そんな粘着ラバーのなかでも有名かつ、特に性能面で優れた商品を7種類紹介いたします。
[JOOLA]ゴールデン タンゴ
https://shop.mingles.jp/SHOP/4605.html
スピード:〇 回転:◎ 使いやすさ:△ 価格:普通
粘着ラバーはボールに回転がかかりやすく、短く止めやすいのが特徴です。その代わりボールのスピードが出にくいため、自身のスイングスピードやプレーする位置でカバーすることになります。そんな粘着ラバーのなかでも、[JOOLA]ゴールデン タンゴは重くて硬めのドイツ製ラバー。比較的どんな戦型の選手でも使いやすい仕上がりで、中国製粘着ラバーの弱点である弾みの足りなさや品質のブレが嫌な方には特に使ってほしい1枚です。逆に、硬いラバーが苦手な方にはおすすめできません。
[Nittaku]キョウヒョウ NEO 3
https://shop.mingles.jp/SHOP/2049.html
スピード:△ 回転:◎ 使いやすさ:△ 価格:普通
中国製ラバーのなかでも特に有名で、世界チャンピオンを最も数多く輩出しているラバーの一つです。粘着性がありながら回転性能とスピード性能のバランスがよく、クセのあるボールが打ちやすいです。攻撃マンにもカットマンにもおすすめできます。寿命が長く、ホコリさえ取ってあげれば性能を保ちながら使い続けられるため、初心者にやさしいともいえるでしょう。難点は硬めで弾みが弱いため、使いこなすには慣れが必要なことです。また、回転はかかりますが、スイングが遅いと棒玉になったり、意図せずにナックルボールが出たりするため、決して使いやすいラバーとはいえません。
[Nittaku]キョウヒョウ プロ3 ターボブルー
https://shop.mingles.jp/SHOP/2062.html
スピード:△ 回転:◎ 使いやすさ:× 価格:やや高い
[Nittaku]キョウヒョウのスポンジがより硬く、重くなったモデルで、通常のラバーとはボールの飛び出し方がまったくの別物です。トップ選手でもほとんど使用者がいないほどクセの強いラバーですが、硬い粘着ラバーにこだわりがあり、クセの強いボールを繰り出したいという方には向いています。本当にラバーが重いので、使うなら覚悟をもって使用してください。
[YASAKA]翔龍
https://shop.mingles.jp/SHOP/1018.html
スピード:○ 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:やや安い
中国製粘着ラバーながらテンション技術も駆使したことで、驚くようなインパクトがあるわけではないものの、ボールの回転のかけやすさと弾みやすさ、止めやすさを兼ね備えた万能ラバーです。比較的重量が軽めで価格が安く、寿命も長いため、競技レベルを問わず幅広い年代でよく売れています。どちらかといえば中級者や上級者向けですので、初心者の方には、後ほど初中級者向け裏ソフトとして紹介する[YASAKA]輝龍をおすすめします。
[YASAKA]ラクザZ エクストラハード
https://shop.mingles.jp/SHOP/1701.html
スピード:〇 回転:◎ 使いやすさ:△ 価格:普通
ドイツ製粘着テンションラバーです。テンションのかかった硬いスポンジに粘着性トップシートが使われているので、ボールを止めたいときには止め、飛ばしたいときには飛ばすという、メリハリの効いたプレーができるでしょう。硬めのドイツ製の粘着テンションラバーでしたら、こちらか[JOOLA]ゴールデン タンゴを選べば間違いありません。
[XIOM]オメガVII チャイナ 影(イン)
https://shop.mingles.jp/SHOP/1656.html
スピード:△ 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:やや高い
圧倒的にクセ球が出やすいラバーです。意図せずともクセ球になるその仕組みは、60度という硬いスポンジにあります。初級者はもちろん、中級者でも使いこなすのは難しいかもしれません。とはいえハマる人にはハマりますし、クセ球をアクセントにしながらドライブ攻撃を繰り広げたい方には、特に適しています。
[Butterfly]ディグニクス09C
https://shop.mingles.jp/SHOP/1578.html
スピード:〇 回転:◎ 使いやすさ:〇 価格:高い
実は今回、粘着ラバーで一番おすすめしたいのがこちらです。ボールの弾みやすさと回転量、さらには独特な弾道と高い耐久性を全部あわせ持っているため、高性能な粘着ラバーを使ってみたいという方にぴったり。攻撃をするどんな戦型の選手にも合います。粘着ラバーは重量が重く硬いラバーが多いので、そこは好みが分かれます。ぜひ自分に合った(以前使っていたラバーと比較して)粘着ラバーを探してください。
・初中級者向け裏ソフトラバー
卓球は技術的な要素が強いスポーツであるため、その習得には多くの時間と、正しい技術の導入が必要です。特に回転への理解と、ボールに回転をかける技術に多くの時間を割くため、今回は初中級者向けのラバーとして、回転のかけやすい裏ソフトラバーから7種類厳選して紹介します。
[Butterfly]ロゼナ
https://shop.mingles.jp/SHOP/682.html
スピード:〇 回転:△ 使いやすさ:◎ 価格:普通
[Butterfly]テナジー05と同じ技術を使いつつも、回転性能やスピード性能を抑え気味にしたラバーです。初中級者向けで使いやすく、価格も手が出しやすいでしょう。トップ選手を目指し、将来的に[Butterfly]テナジー05や[Butterfly]ディグニクス05の使用を考えている方は、ボールをつかんで飛ばす感覚を一度知っておくべきだといえます。
[XIOM]ヴェガ ヨーロッパ
https://shop.mingles.jp/SHOP/3224.html
スピード:〇 回転:△ 使いやすさ:〇 価格:やや安い
発売当初は[Butterfly]テナジー05や[Nittaku]ファスターク G-1と使用感が似ているのにとても安く、コストパフォーマンスが抜群のドイツ製ラバーとしてメガヒットを飛ばしました。かつて業界に価格破壊を起こし、薄利多売を実現したラバーとしても知られています。使用者が多くネームバリューがあり、発売元メーカーである韓国のXIOMは知らないが、ヴェガは知っているという人がいるほどです。まだ自分の戦型を確立していない初心者が使っても問題ありませんし、ヴェガには他にも多くの種類があるため、選択肢の一つとしてこのラバーから始めて、さまざまなラバーに移行していくのも手です。
[YASAKA]ライガンスピン
https://shop.mingles.jp/SHOP/3471.html
スピード:○ 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:やや安い
ボールに回転がかけやすい割に低価格という、さすがはYASAKAというラバーです。初心者から中級者にまでおすすめできますし、ほぼすべての戦型に対応可能。発売時期が他のラバーより後発のドイツ製ラバーのため、[XIOM]ヴェガ ヨーロッパの上位互換のような性能です。出費を抑えながら、より回転性能を追い求めたいという方はいかがでしょうか。
[andro]GTT40
https://shop.mingles.jp/SHOP/1143.html
スピード:△ 回転:△ 使いやすさ:◎ 価格:安い
初心者向けで、なおかつシートの引っかかりがよいラバーです。注意点としてはコスト削減のため、他のラバーと違い、厚さが”中”(1.6mm)しかラインナップされていないこと。その分、このレベルのラバーの中では最も安い部類に入りますし、戦型が決まっていないうちから気軽に試すことができます。
[YASAKA]マーク V
https://shop.mingles.jp/SHOP/1001.html
スピード:△ 回転:△ 使いやすさ:〇 価格:安い
1969年に発売された超ロングセラー商品で、こちらを使用して世界選手権を制した選手もいます。テンションが入っていない高弾性ラバーで、現在ではコントロールに長けたラバーとして認知されており、ボールの弾みや回転性能が弱い分、力加減が分からない子どもや初心者でも扱いやすいでしょう。また、回転の影響を受けにくく、カットやブロックを中心としたプレーではやりやすさもあるので、上級者のなかにも使用している選手がいます。
[YASAKA]輝龍
https://shop.mingles.jp/SHOP/1017.html
スピード:△ 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:やや安い
初心者におすすめするラバーにしては少し高めの価格で、粘着性があってクセも強いラバーです。しかし、ここまで紹介してきた中でも耐久性がダントツ。ちゃんとホコリを取ってメンテナンスすれば、1年でも2年でも長持ちしてくれます。おまけに軽いので、ラケット両面に”トクアツ”を貼っても気になりません。粘着性シートのおかげでボールが弾みにくいため、台上の短いボールを処理しやすく、カットマンや守備型のブロックマンと好相性です。
[Butterfly]テナジー05FX
https://shop.mingles.jp/SHOP/657.html
スピード:〇 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:高い
[Butterfly]テナジー05に柔らかいFXスポンジを搭載したモデルで、他の初中級者用ラバーとは毛色が違います。高価な割に寿命は短いものの、ボールがよく弾んで回転も自動的にかかりやすく、自分に足りない技術をラバーの性能でカバーできるほど高性能です。ただ、あまり硬いラバーではないため、弱く打ったつもりが、思わぬ方向にボールが飛んでいってしまうようなことも。飛距離のコントロールに課題は残しますが、練習や実戦のなかで技術を身につけていってください。
・表ソフトラバー
球離れが早く、回転の影響を受けにくい代わりに裏ソフトラバーほどの強烈な回転をかけられないという特徴から、前陣向けという印象の表ソフトラバー。ラバーシートの粒配列が縦目(スピード系)か横目(回転系)に大別されますので、最低限そこだけは押さえた商品選びをおすすめします。今回は攻撃力に富んだラインナップで5種類のラバーを紹介します。
[Nittaku]モリスト SP
https://shop.mingles.jp/SHOP/2036.html
スピード:〇 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:普通
ナックルボールの出しやすさと回転のかけやすさを両立しており、ボールの弾み方も絶妙で、伊藤美誠選手がバック面で使っていることでも有名なラバーです。粒配列が縦目なので(※表ソフトは一般的に縦目がスピード系、横目が回転系とされる)ボールにスピードも出やすく、オールラウンドな性能を発揮するため、表ソフトラバーに興味がある方の入門編としておすすめできます。
[VICTAS]VO>102
https://shop.mingles.jp/SHOP/2452.html
スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:普通
粒配列が横目で回転がかかりつつも、スピード性能に重きが置かれたラバーです。その速さは、表ソフトラバーのなかでも屈指だといえるでしょう。ほかの特徴としては、柔らかな打球感でありながら、相手の回転のあるボールに負けずによく弾むこと。一方、[Nittaku]モリスト SPとは違ってナックルボールは出しにくいため、前陣でスピードを活かしたプレーをしたいという選手に向いています。
[VICTAS]SPECTOL S1
https://shop.mingles.jp/SHOP/4185.html
スピード:〇 回転:△ 使いやすさ:△ 価格:やや安い
昔から表ソフトの定番として好評を博し、現在も根強い人気を誇るラバーです。粒配列が縦目のラバーのなかではナックルボールもスピードも出しやすいほうですが、その使用感はやや玄人向けかもしれません。スピードや回転で攻め切るタイプよりもナックルボールで相手を揺さぶりたい方や、ツッツキで変化をつけながら攻めたい前陣攻守型やカットマンはぜひ試してみてください。
[MIZUNO]ブースターSA
https://jpn.mizuno.com/ec/disp/item/9628/
スピード:〇 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:やや安い
ドイツ製の表ソフトラバーで、大ヒットした製品。ボールに回転をかけやすい、横目の粒形状のラバーです。少々硬めな仕上がりなのでボールにスピードも出やすいですし、安定した回転量を担保しつつ、表ソフトラバーならではの球離れのよさも失いたくないという方には理想的だといえます。価格の安さも手伝い、多くのリピーターを抱えている1枚です。
[Butterfly]インパーシャルXS
https://shop.mingles.jp/SHOP/641.html
スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:△ 価格:普通
ボールに最もよく回転がかかるテンション系表ソフトラバーの一つで、粒配列はもちろん横目です。上回転のボールに上手く対処したい方、球離れのよいボールを打ちたい方、カットマンなど、こちらの1枚でいろいろな技術に応用できます。また、Butterfly製品らしく高品質ですので、貼ったときの見た目を気にするような方にも好まれるでしょう。なお余談ですが、かつてButterflyにはインパーシャルという名前の表ソフトラバーがあり、この製品はそのラバーの進化系です。XSの他にも、インパーシャルXBというバランスタイプの表ソフトラバーも同時に発売されています。
・変化系表ソフトラバー
表ソフトよりも変化が欲しい、粒高よりも攻撃がしたい、変化も攻撃力もほしい……という選手に選ばれるのが変化系表ラバーです。分類は表ソフトラバーとなりますが、粒形状が粒高よりも若干低いか、粒の直径が大きいものが多く、粒高のように使われることも表ソフトのように使われることもあるので、慣れるまでは一番よく分からない性能の“中途半端”なラバーと感じる人も多いラバーです。そんなクセのある変化系表ソフトラバーより、今回は厳選して3種類紹介します。
[Armstrong]アタック8 M粒
https://shop.mingles.jp/SHOP/4108.html
スピード:△ 回転:△ 使いやすさ:△ 変化:〇 価格:普通
表ソフトラバーと、このあと紹介する粒高ラバーの中間といえる性能を持ったラバーです。ボールにあまり回転がかからずスピードも出にくいのですが、揺れるようなナックルボールを放つことができるため、対戦相手からすればやりづらいでしょう。女子選手や、台に近い位置でプレーしたい方に適しています。また、スポンジやシートのバリエーションで他の追随を許さぬほどの豊富なラインナップがあるので、もうちょっとこうなったら……という選手の願いを叶えてくれようとする企業努力が見え隠れする一品です。かつて福原愛選手が愛用したことでも知られています。
[Nittaku]ドナックル
https://shop.mingles.jp/SHOP/2025.html
スピード:△ 回転:× 使いやすさ:× 変化:〇 価格:普通
[Armstrong]アタック8 M粒より、さらに粒高ラバーに近い性能の1枚です。ネーミングからも分かるとおり強烈なナックルボールを放つことができ、なんとボールのマークが見えてしまうほどの無回転。特に女子卓球でのお話ですが、ラケットの[Nittaku]剛力シリーズを使い、バック面はドナックルでナックルボールを送りチャンスを演出しつつ、フォア面ではスマッシュを打つという戦型が流行っています。また、粒高に近い性能があるため、カットマンでバック面にドナックルを使う選手もいます。名前に反して強烈なカットボールで対戦相手を苦しめることもできるかもしれません。
[JUIC]Dr.Neubauerキラー
https://shop.mingles.jp/SHOP/2662.html
スピード:〇 回転:× 使いやすさ:× 変化:〇 価格:やや高い
よく弾むスポンジが採用されているため、スピードを出しながらもナックルボールが打てるという、相手にするとこの上なく嫌らしい厄介なラバーです。ボールに回転がほとんどかけられないので、カットマンにはおすすめできないものの、前陣速攻型や前陣攻守型の選手が使いこなせれば強力な武器になります。ただし使いこなすのは難しく、決して万人向きはしませんが、どうしても一矢報いたい相手がいるのでしたら試してみるのも一興でしょう。
・粒高ラバー
もともと粒高ラバーは表ソフトラバーの粒を長くして、相手の回転を残す性能に特化したラバーで、歴史的にも秘密兵器的な立ち位置でした。そのためか、アンチ加工禁止や粒の長さ(アスペクト比)の制限など、ルールで制限しないと競技を壊しかねない用具性から、不遇な処置を何度も受けた製品群です。今回は現在のルールで使える、特に人気の粒高ラバーを5種類紹介します。
[Butterfly]フェイント・LONG II
https://shop.mingles.jp/SHOP/667.html
スピード:× 回転:× 使いやすさ:〇 変化:〇 価格:安い
規定ギリギリの粒の高さと細さで作られていますが、粒高ラバーのなかでオーソドックスかつ、使用感も優れたラバーです。総じてクセが少ないのが[Butterfly]製品の特徴だといえるでしょう。こちらのラバーはカットマンや、シェイクハンドのバック面に貼って、フォア面とのボールの変化幅で点を取りたい選手におすすめできます。
[VICTAS]CURL P1V
https://shop.mingles.jp/SHOP/4180.html
スピード:× 回転:× 使いやすさ△ 変化◎ 価格:安い
[Butterfly]フェイント・LONG IIとほぼ同じコンセプトのラバーですが、こちらのほうがボールの変化がしやすいです。ペンホルダーでブロックを主戦に試合するペン粒、ボールの回転幅で相手を翻弄したいカットマンなどに向いていますが、少しコントロールが効きにくいのもまた事実。初心者は[VICTAS]カールシリーズのP3V、P3αV、P5Vなどを先に使ってみて、粒高ラバーに慣れてからこちらのP1Vにチャレンジしてもよいかもしれません。
[STIGA]バーティカル20
https://shop.mingles.jp/SHOP/3355.html
スピード:× 回転:× 使いやすさ:△ 変化:◎ 価格:やや安い
[VICTAS]CURLシリーズと同一のゴムの質感で、性能も似通ったラバーですが、こちらのシリーズは粒配列が横目と縦目でそれぞれスポンジ硬度が20のものと55のものに分かれているため、好みに合わせて選べるのがメリットです。特にバーティカル20は前陣で勝負したい方や、カットマンがよく使用しています。
[TIBHAR]グラスD.TecS GS
https://shop.mingles.jp/SHOP/4718.html
スピード:△ 回転:× 使いやすさ:× 変化:◎ 価格:やや高い
粒高ラバーは守備技術に長けているものが多いなか、こちらはテンション加工でボールがよく弾んで変化も大きいという、攻撃的なプレーに適したラバーです。トップ選手の間ではそれほど浸透していませんが、ボールが予期せぬナチュラルな変化を見せることも珍しくないため、このラバーでないと卓球ができないと語るほどコアなファンもいます。スポンジ厚によっても性能が変わりますが、接着シートのついている製品もあり、粒高一枚を自分で貼る方には嬉しいラインナップです。また緑色のカラーラバーもあり、商品ネーミングセンス(グラスは英語で草原の意味)もあいまって特に使用者が多いです。
[JUIC]Dr.Neubauerオールラウンドプレミアム2
https://shop.mingles.jp/SHOP/2655.html
スピード:× 回転:× 使いやすさ:× 変化:◎ 価格:やや高い
相手のボールの回転を残したまま打ち返すのが得意な、ブロック主戦型の選手用に開発されたラバーです。同社のラバーは性能が極端なものが多いなか、こちらはボールの弾み方がほどよく、まさにオールラウンドな使い勝手が強み。回転の変化が他社の粒高よりも比較的大きいことから、守備技術を駆使したいペンホルダーの選手や、前陣で戦いたい選手に向いています。
・アンチラバー
見た目は裏ソフトラバーによく似ていますが、ほとんどの製品が低摩擦かつ低反発であり、裏ソフトラバーとは真逆の性能を持っています。現在は使用者が非常に少なく、ラインナップも乏しくなってしまっていますが、そのなかでも特徴的な性能のラバーを3種類紹介します。
[Armstrong]ニューアンチスピン
https://shop.mingles.jp/SHOP/4142.html
スピード:× 回転:× 使いやすさ:◎ 変化:△ 価格:普通
アンチラバーは、ボールに回転がかからないのが特徴であり、メリットであり、そしてデメリットでもあると思われがちです。しかしこちらのラバーは、表面はツルツルとしていながらもスポンジの食い込みがよく、回転をかけた攻撃がしやすくなっています。裏ソフトラバーとの合わせ技で前陣攻守型のプレーをしたい方や、レシーブが苦手な方は活用してみてください。アンチなのに攻撃は回転がかかる、スピンと名がつくラバーなのにブロックはナックル……そんな意表を突く、唯一無二のユニークな製品です。
[YASAKA]トリックアンチ
https://shop.mingles.jp/SHOP/4321.html
スピード:× 回転:× 使いやすさ:△ 変化:〇 価格:普通
硬めの低弾性スポンジで相手のボールの威力を吸収するという、従来のアンチラバーらしさを残しつつも攻撃性能が強化された、従来のアンチラバー製品とは毛色が異なる1枚です。とはいえこのラバー単体で点を取るというよりは、裏ソフトラバーや表ソフトラバーなど、ボールに回転をかけやすいラバーと組み合わせて攻めるのが効果的でしょう。
[JUIC]Dr.Neubauerアンチスペシャル
https://shop.mingles.jp/SHOP/3005.html
スピード:× 回転:× 使いやすさ:× 変化:◎ 価格:高い
発泡スチロールのような低弾性スポンジに、サラサラとした摩擦のないトップシートを合わせた、異色の1枚です。相手の上回転のボールは下回転に、下回転のボールは上回転にして打ち返せます。コントロール性能に難があり、粒高を使いこなすよりも難しいといわれていますが、もちろん相手にとっても使われたら嫌なラバーの筆頭かもしれません。価格が高いので、おいそれとは試せませんが、ほとんど使用者もいないので、もし使いこなせたらとんでもない脅威になるでしょう。
・ラージボール用ラバー
ラージボール用ラバーには日本製、中国製、ドイツ製があります。スポンジの反発力とソフトな打球感から、特に日本製の人気が高く、各社とも特徴的な製品が多いです。競技者数の兼ね合いで情報が少ないため、口コミで製品のよさが広がることが多いラージボール用ラバーのなかでも、今回は近年の人気ラバーを4種類紹介します。
[Nittaku]ロイヤルラージ
https://shop.mingles.jp/SHOP/2015.html
(ラージ換算)スピード:〇 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:普通
ラージボール用ラバーにはあまり初心者向けと呼べる製品がないなか、こちらは最もオーソドックスでバランス型の1枚です。ラージボール用ラバーが流行り始めた当初から人気で、さらに口コミで徐々に売れ行きを伸ばしました。日本のラージボールトップ選手が長らく使用していたというお墨付きもあります。ちなみにラージボールではネットミスや当たり損ないによる失点が多いため、ボールがよく弾む特厚のラバーを使ったほうがプレーしやすいといえるでしょう。
[JOOLA]アレグロ
https://shop.mingles.jp/SHOP/4995.html
(ラージ換算)スピード:○ 回転:◎ 使いやすさ:〇 価格:やや高い
攻撃のしやすさに加え、裏ソフトラバーを彷彿させるほどボールに回転をかけやすいラバーで、ラージボール業界に風穴を開けました。硬式卓球ではほんの少しの回転量の差でラケットの角度を狂わされ、ミスを誘われてしまいますが、ラージボールは回転による影響が少ない競技です。そんなラージボールでも回転でのミスを誘える、高い回転性能と弾みのよさをこのラバーは発揮します。
[DONIC]L-マイスター44
https://shop.mingles.jp/SHOP/3544.html
(ラージ換算)スピード:○ 回転:◎ 使いやすさ:〇 価格:普通
[JOOLA]アレグロと使い勝手はほぼ一緒ですが、こちらのほうが若干柔らかく、コントロール性能がアップしています。その代わりボールが弾みにくいため、一長一短だといえますが、より硬式卓球に近いイメージでプレーしたい方にはおすすめできるラバーです。
[TIBHAR]リンフォート パワー
https://shop.mingles.jp/SHOP/6332.html
(ラージ換算)スピード:◎ 回転:〇 使いやすさ:〇 価格:やや高い
2022年6月に発売されたばかりで、発売前から話題になっていた、[Nittaku]ロイヤルラージと[JOOLA]アレグロの中間のようなラバー。回転性能、スピード性能ともに優秀で、よくボールが弾みます。単純にスペックを比較すれば、今回取り上げたラージボール用ラバーのなかではスピードはピカイチですので、ぜひ使いこなしてみてほしいところです。
【まとめ】戦型やレベルに合わせてラバーを選ぶことが大切
いかがでしたか?今回は男子日本代表・森薗政崇選手によるラバーの解説と、卓球用具マニア・細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめラバー45選をお届けしてきました。
ラバーには「裏ソフトラバー」、「表ソフトラバー」、「表1枚ラバー」、「粒高ラバー」、「アンチラバー」の5種類があり、そのうえで「高弾性ラバー」や「テンション系ラバー」などの複数タイプに分かれ、それぞれ異なった特性を発揮することがお分かりいただけたでしょう。
自分の腕前や戦型、さらにはフォア面とバック面の組み合わせなどにより、相性のよいラバーが変わってくるのも卓球の面白いところです。この記事を参考に、ぜひ自分がとことん使いこなせそうなラバーを選んでみてください!
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