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  • 投稿日

    2022/11/11

  • 用具

【プロ監修】卓球マシンの選び方とおすすめ人気ランキング10選【マシンならではの練習方法とは】

 卓球の練習方法としては、人と人でボールを打ち合う形式を真っ先に思い浮かべるかもしれません。しかし、自動でボールを送り出してくれる卓球マシンを使えば、人を相手にしたときとはまた違ったメリットのあるトレーニングが行えるのです。

 今回はそんな卓球マシンについて、日本代表経験のある森薗政崇選手が大解剖!卓球マシンを使った練習方法や、購入する際の選び方について分かりやすく解説をしていただきます。その他にも用具マニアである細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめ卓球マシン10選を紹介していきます。

森薗政崇 選手
解説

森薗政崇 選手

1995年4月5日生まれの27歳。東京都西東京市出身。青森山田高校、明治大学卒。BOBSON所属。中学1年から大学4年まで10年間、ドイツ・ブンデスリーガでプレーし、2018-19シーズンからはTリーグ岡山リベッツでプレー。男子ダブルス最高世界ランク1位。

細井悠太 氏
監修

細井悠太 氏

『良い用具は上達を手助けする』『適人適材』『良い技術をもっとより良く』をモットーに日々様々な用具を知り、情報を集める卓球用具マニア。百数十種類のラケット、数百種類のラバーを試打。力は下手の横好きながら都内や埼玉で日々練習中。

目次[ 閉じる ]

【卓球マシンを使った練習方法とメリット】

 製品によってできることの範囲は異なりますが、ボールの回転の向きや量、スピードや深さなどを人が調節・設定したのに従って、次々と球出しをしてくれるのが一般的な卓球マシンの機能です。

 卓球マシンの出番は、主に多球練習を実施するとき。特定の技術や動きを習得するために多くのボールを集中的に打つなら、卓球マシンの力を借りたほうがよいでしょう。たとえ上手い人でも、相手が望むボールを安定して送り続けてあげるのは難しいものですし、そもそも人の体力には限界があります。そこで卓球マシンに頼れば、送球のブレや休憩時間を減らして練習に取り組めるというわけです。

 また、学校の授業や部活動だと、限られた人員で数十人の選手を指導しなければいけないケースがあるかもしれません。こういうときに卓球マシンがあれば、先生や監督がボールの送り出しにつきっきりにならなくて済み、より時間をかけて選手の面倒を見てあげられるようになります。これも大きなメリットだといえるでしょう。


 なお、卓球マシンの設定次第では、人間がとても打ち返せないような回転量やスピードのボールを放つこともできてしまいます。せっかく卓球マシンで練習するなら、そういったボールにどこまで食らいつけるかチャレンジしてみるのも一種の楽しみです。

【卓球マシンの選び方】

①床置き式か卓上式か 

 卓球マシンは床置き式と、卓球台に取りつけて使う卓上式の2タイプに大きく分けられます。

 床置き式は本体が大きくて重いため、設置や移動に苦労するものの、機能が本格的なものが多数。一方で卓上式はパワーに欠け、機能もシンプルな傾向にありますが、持ち運びに便利で、子どもでも扱いやすくなっています。機能差は言うまでもなく、置くのは体育館のような広い場所なのか自宅なのか、使うのは大人なのか子どもなのかによっても、選ぶ基準は変わってくるのです。



床置き式の例([Nittaku]ロボコーチ RX)
卓上式の例([Nittaku]ロボッチャ)

②コンセント式か電池式か

 床置き式の卓球マシンは基本的にコンセント式と考えてよいですが、卓上式のなかには電池式の製品もあります。同じ場所で練習し続けるなら、コンセント式を選んだほうが電池切れや交換の不安・手間をなくせますし、逆に持ち運んで使う機会が多くなりそうなら電池式を選ぶのがベターでしょう。

③球数の多さ

 卓球マシンは製品ごとに、セットできる球数が決まっています。練習の調子が乗ってきたところでボール切れになってしまい、補充に動かなければいけないというのは結構なストレスになるはず。なるべく一度にたくさんの球をセットできる製品が理想的です。

④捕球ネットの有無

 卓球マシンのなかには、打ち返したボールを回収してくれる捕球ネットがついたものもあります。これがないとボールが床に散らばり、のちのち自力で拾い集めなければいけません。その時間を節約し、効率よく練習を進めたいなら、ちょっと奮発してでも捕球ネットつきの製品を選んではいかがでしょうか。

捕球ネットつきの例([Butterfly]ニューギー・1380

 ちなみに、回収したボールをそのままマシンに補充してくれる自動循環式の製品も出ていますので、気になる方はチェックしてみてください。

⑤操作方法

 卓球マシンは、ボタンのついた操作盤を卓球台に取りつける製品もあれば、手元のリモコンで操作する製品も。複数人でマシンを使うときは誰かに操作を任せてもいいのですが、自分一人だけで練習する場合は、何か気になったらすぐに操作して調節できる製品を選ぶとよいかもしれません。

操作盤の例([Butterfly]ニューギー・1080)

【編集部のおすすめ卓球マシン10選】

 ここからは卓球用具マニア・細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめ卓球マシン10選を紹介します。床置き式、卓上式、ネットつき、ラージボール用……などなど、幅広くピックアップ。自分が求めているスペックの卓球マシンはどれか、比較してみてください!

[Nittaku]ロボコーチ RX

https://shop.mingles.jp/SHOP/2108.html

 ループドライブには対応していませんが、上下2つの発射ホイールの組み合わせにより、ボールの回転数を細かく設定できます。ボールの落下位置をランダムで変化させられる長短変化ボタンがついているほか、送球コースを11種類から選べ、1~999まで球数を決められるのも利点です(最大32コースまでプログラム設定可能)。

[Nittaku]ロボコーチ ST

https://shop.mingles.jp/SHOP/2109.html

 送球コースや球数を決められないなど、「ロボコーチ RX」よりもできることが減っています。その分、メーカー希望小売価格は「ロボコーチ RX」に比べ77,000円も安く、プログラミングできるか否かでこれだけ差が開くのです。とはいえボールの回転量は調節できますし、首振りによってコースをランダムに送球できるタイミング機能もついていますので、自分にとって本当に必要な機能は何なのか取捨選択しましょう。

[Nittaku]ロボッチャ

https://shop.mingles.jp/SHOP/2110.html

 機能面は「ロボコーチ ST」と一緒ですが、決定的な違いは、「ロボッチャ」のほうは卓上式であること。持ち運びやすいのはもちろん、ネット際に設置すると、短い距離から勢いよく送球されてきます。手元で伸びる速いボールを打ち返す訓練がしたいような方には、特に推奨したいモデルです。

[Nittaku]ラージロボ

https://shop.mingles.jp/SHOP/2112.html

 “新卓球”として1988年に誕生し、子どもから高齢者にまで親しまれているラージボール。ボールの直径が通常の卓球よりも4mm大きいため、この「ラージロボ」のように、専用の卓球マシンが開発されています。「ロボコーチ ST」と同じ機能を持っていますが、ラージボールの柔らかさに合わせ、ローラー部分にやや遊びを持たせているのが特徴です。

[Butterfly]ニューギー・1380

https://shop.mingles.jp/SHOP/890.html

 Butterfly製品のなかでは最も有名な卓球マシンではないでしょうか。ボールの回転をコントロールすることでドライブやカットを出し分けられるほか、首振り機能もついており、いずれも卓球台に取りつける操作盤で調節するようになっています。捕球ネットがマシンと一体化しているおかげで、コンパクトに収納できるのも嬉しいところです。

[Butterfly]ニューギー・1080

https://shop.mingles.jp/SHOP/894.html

 「ニューギー・1380」の卓上バージョンといえるモデルで、価格が安くなっているものの、捕球ネットはついていません。別売りの専用キャディー(メーカー希望小売価格16,500円、税込)を使えば卓上だけでなく、どこからでも送球できるようになりますので、あわせて検討してみてください。

[VICTAS]VM-2R

https://shop.mingles.jp/SHOP/6005.html

 横回転のボールが出せず、斜め約30度までという制限はありつつも、ドライブ、ループドライブ、ナックル、カットという4球種を繰り出すことができます。ただでさえ高価な卓球マシンのなかでも値が張るほうの製品ではありますが、他社ではループドライブやナックルに非対応の製品も多いため、これらの球種を本気で打ち返せるようになりたい方にはうってつけです。

[VICTAS]VM-1R

https://shop.mingles.jp/SHOP/6004.html

 「VM-2R」が2ローラーなのに対し、こちらの「VM-1R」は1ローラーで、残念ながらループドライブとナックルには対応していません。その代わり「VM-2R」の半額近い価格で購入できるため、ドライブとカットの対策だけで充分という方にとっては選択肢に入ってくる卓球マシンでしょう。

[YASAKA]卓球ロボットY-M-03

https://www.yasakajp.com/items/y-m-03/

 なんといっても、ボールの発射口が2つあるダブルヘッド機構が長所です。卓球の試合では下回転ボールから始まるラリーが多く、相手の下回転を自分が上回転で返したら、次は絶対に上回転がきます。本来、下回転ボールが連続するのは非現実的なのですが、ダブルヘッドならば下回転のあとに上回転ボールがくるというリアルな状況を作り出すことが可能。より実戦に即した練習がしたい方はどうぞ。

[YASAKA]卓球ロボットY-M-40+

https://shop.mingles.jp/SHOP/1098.html

 同じYASAKA製品でも、「卓球ロボットY-M-03」とは打って変わってシンプルな性能です。球種は上下の回転にしか対応していないものの、フォア・バックへ交互に送球できるほか、コースも5つのなかから設定可能(ランダムモードもあり)。捕球ネットもついていますし、とりあえず何か卓球マシンを試してみたいという方からすると、コストパフォーマンス優秀なのではないでしょうか。

【まとめ】何の機能がマストなのかをしっかり判断

 いかがでしたか?今回は男子日本代表・森薗政崇選手による卓球マシンの解説と、卓球用具マニア・細井悠太氏とミングルス編集部が選ぶおすすめ卓球マシン10選をお届けしてきました。

 できることが増えれば増えるほど、卓球マシンの価格も上がっていくイメージですが、ハイエンドなものを誰もが使いこなせるとは限りません。どうしても高い買い物になりますので、自分はどのような練習をしたいのか、そのためにはマシンに何の機能があればいいのかを、正しく見極めてから購入してくださいね。

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